図左:アニメで世界に影響力を有する日本の妖怪に魅せられた米国のフォスター民俗学教授は、訪日研究成果の集大成新版のYokai(50の新イラストを追加)を上梓しました。
しかし、今やネットで「北海道代表の妖怪」にされているコロボックルは、正されるべき全くの歴史歪曲の誤解なのです。

図右:明治の文明開花期に、日本史始まりの石器人・コロボックルという学術用語で熱い議論の探究が行われ、帝大学士が富士見市で貝塚品をその用語使用で説明し貴重な学史としてコロボックルは石碑の名になっています。北海道における遺跡調査においてアイヌ聴き取り説話からの東京帝大・坪井教授による命名が由来であり、注目された北千島の鳥居調査は、「コロボックルなんて聞いたことない。遺跡は全て祖先のもの」との住民回答で、痛恨の「居なかった」という話が世間に拡がってしまいました。(噂の当人が聞いてないのは当然で「居た」―祖代研)
北千島史はその後、➀フィールド・ワークを重ねた帝大助教・鳥居龍蔵により北千島民の「実態は説話のコロボックルそのもの」判定の公式発表(学会講演・学術誌掲載)がなされたものの、コロボックルは加害者、妖精、悪戯な神様などの変形は妖怪誤解へ。②国際調査で6千年前の縄文遺跡を実証、③人類史「最初のアメリカ人」問題の西海岸・沿岸ルート説の近年の高まり(シベリア人のマンモス追って進入定説の崩れ)でKelp(昆布)Highwayルートの祖人(初代、縄文人の前)の渡米参加標準の突破で北千島民・留頓(るとん)―祖代研・コロボックルに光が当たるなどの状況に。
ですが、肝心の「学術用語コロボックル」は内外で誤解されたまま放置の現状で、学界では先達の重要な学史を無視の異常な状況であり、埃に埋もれた各所の貴重な資料は「北千島歴史展示会」もなく世界の求めに貢献不十分です。抜本改善は、政治から、教科書から。
教室に先達の正しいコロボックルを―祖代研究会(RSoJS)
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