巷間の日本史本は、誤解を与え紹介に使えぬ!

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一番の問題は、大陸や半島に近く漢字を取り入れてもいるのに、言葉や習俗、信仰などが、何故これほど違うのかを説明し話し合うことが出来ません。それは、日本史の92.5%の期間を占める祖代、縄文時代を軽視していることに全く自覚がないことに基因します。

約4万年前を知りながら、その頃の状況や意義を考えず、時代や流入量を考慮しない3方向渡来の3文化区分という説明は、全く誤解を招くものです。実際は、北部九州から北上、南下して北海道から沖縄にまで3万年前頃には拡がっていた基本を無視しています。確かに時代を後にして3方向から渡来しますが、島国であったことから、縄文時代に至っても地域差はありながら列島が一体性ある文化であった(第1図青線、オオツタノハ貝輪交易)ことや各地の充実の遺跡は、他国に比して重要な特色なのです。そしてまた、北海道の状況を考えれば、北上を継続してアメリカ新大陸に至った可能性があるのに全く触れていません。

世界が、最初のアメリカ人はベーリング地峡沿岸からフネで昆布ハイウェイを入って来たという新説に、3万年前からの祖人・北海道Proto-Japanese Hokkaidoが何ら関わらない問題となっています。北海道の状況を解明し、この問題に寄与することが求められているのです。

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