「日本祖人」、東北北部のウィルスから痕跡を探る!

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第1図、青森・津軽(青円)は、①世界最古級の大平山元土器(縄目なし)、②縄文イメージ一新の三内丸山居住跡、③江戸人も驚き求めた名品である亀ヶ岡土偶と、万年の縄文時代の前・中・後の全期を通じて先進性がありましたが、それは太平洋、日本海、津軽海峡越えの異文化の接触が大きな要因であった事でしょう。

ところが、第2図、秋田と共に「日本祖代」(始まりの九州から列島中に拡がり定着)を感じさせるHB抗原ウィルスの南方型が多いという特徴があり、南A北Bから列島に影響を及ぼした大陸内陸型が最も少なかったという歴史で、次いで図のように高知や東日本が少ないことからも納得です。大昔からの人が維持された「奥の院」のようですが、この事も縄文先進であった事と共に注目されます。他方、北からの影響は南ほどではなかった事も分かり、鎌倉時代に北から北海道に入って来た事が始まりのアイヌもかなり南方型が入っているとみられ、純粋に北の大陸内陸型であればあの入れ墨も考えられず、後発の日本人です。いずれにしても、東北北部人は、私たちの日本史の最古を維持して来ています。

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