「日本祖人」、ウィルス分布の人類史に痕跡あり!

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春節移動期の新型コロナウィルスが大問題ですが、かつて厚生省の研究チームが、日本から約1万、世界各国から約2万の血液検体を集めて分析し、分類してHB抗原の分布図を作成しました(1975年)。第1図のように、一見して列島の南部に北方型が多く、北部に南方型が多いという不思議な結果になりました。

実は赤A,Bは、北方型というよりも大陸内陸型と認識すべきものなのですが。それでは何故、秋田・青森に南方型が多い(〇点線)のかです。この事は第2図の人類展開史から理解できるのです。始まりはアフリカで、出アフリカを果たした現生人類①ネグロイドは、東西に拡がりました。歴史学者も驚くスピードと海を渡って豪・オーストラリアに至りましたが痕跡が①として残っています。当然、現在は過半が沈んでいるスンダランド(茶色)経由したもので、その後②インマレイドに変化し北上した現生人類の南方型(スンダランド・大陸沿岸型)は、九州に渡って来て「日本祖人」は北海道にまで至り、内陸ではシベリアの雪と寒気に適応して体を変化させた③モンゴロイドとなり、今度は南下して遂には東南アジアにまで至った歴史の流れなのです。こういうスンダランドを認識せずに「東南アジア」の語を使用すると、全く状況が分からなくなります。

つまり、②インマレイドが北上して(青太矢印)渡来し北上を続けた「日本祖人」、次の縄文人の痕跡が、南北からの大陸内陸型の流入の強い影響を受けずに秋田・青森の歴史に残っているという訳なのです。即ち現生人類史の流れ、スンダランドと東南アジア、③モンゴロイドの形成と南下、大陸内陸と大陸沿岸の違い、日本列島史といった種々のことが認識されなければ理解できない事なのです。欧州方面も同様で、西進したネグロイドが②ラテニドに変化し、北上して③ユーロパイド(白人種)に変化して再び南下しています。この間に大ユーラシアの東西交流もありましたが、基本は上述のとおりです。


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