東京オリンピックです、日本史巷間本の誤解を正してPRを!(その2)

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人類及び日本人のルーツと拡がりのルートの巷間本の説明が第1図、拡大付記した第2図です。まず、日本人についての説明が、例の3方向から入り混じりのごちゃ混ぜ図ですので問題です。Sundalandから北上した流れを表示してほしいものです。他方、世界の学界が注目する「最初のアメリカ人」問題に寄与・参加する線も、当然にして第2図で付記した説明も全く無く、関心が見られません。

第1図のように、シベリアから来た一辺倒という事であれば、世界の学界がこんなに苦労することはないのにです。日本列島を北上した「日本祖人」が、北海道で留まる訳はないでしょう、non STOP です。その事は、東京・札幌オリンピックを前に、北海道の歴史が、誤解されたままよく分からない状況なのも問題です。実は、第2図北米の氷床が融解して「無氷回廊」の開かれた時期と人類が北米全域に拡がった時期がミスマッチなのはダメです。即ち、鍵が開いてないのに北米部屋に入って子供たちが遊び回っているような図ですから、オレゴン州の学者さんは、こんな説明は相手にしないでしょう。また、33,000年前のベーリング地峡進出の説明も驚きで、どうやってそんな時期にそこに達したのか不明です。いずれにしろ、日本学者の特に出発地の北海道史に関するまともな発信が無いため、世界の学界も困っていると思われます。

ベーリング地峡への進出時期・様相、舟で北太平洋の沿岸(昆布ハイウェイ・ルート)を移住する問題、北極海の冷水がベーリング地峡でstopされて流入しない当時のハワイに繋がる「米臨海」の状況など、本問題に関するいろいろな検討課題がありますが、日本学界の現状は誠に残念、かつ、誤解を振りまいている現状です。正してPRを、子供たちに歴史の真実追求を教えたいものです。


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