東京・札幌オリンピック、北海道史の記述を正そう!

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北海道は32,000年前頃の氷河期に、九州~本州青森から、80mくらい海水面が低下し狭くなった津軽海峡を越えて北上して来た「日本祖人」(縄文人の先代、初代列島新人)が、沿岸部から道内に拡がって万年の基層を作ったものです。各種資料の記述にみられる樺太の方から南下して来たものが始まりではなく、全く話が逆転した誤解が問題です。そして、鎌倉時代からのアイヌから北海道の歴史話を始める資料は、論外です。

更に、石器の示すところでは、最寒期(LGM)の寒さを逃れてという事よりも、その後の温暖化による植生変化でマンモスなどの食料であるシベリア・ツンドラの草地が減り、ぬかるみで移動も困難になって来たシベリアから大型草食動物が激減した事が南下の主たる理由であり、1万数千年前の細石器による中・小型動物の狩猟へと適応していった時代の南下が主なのです。遥かな大昔にマンモスが北海道から本州に、ナウマン象が瀬戸内にまで入って来た時代の話と混線しています。出戻りした人たちがいた事も考慮すべきです。そして、北海道史で注目すべきことは、氷河期に青森から昆布ハイウェイを北上して来て北海道での暮らしに適応した日本祖人は、その後の状況に応じて食の豊かな千島列島・樺太への北上を続けたと考えられます。

行く先はず~と見えていました。昆布ハイウェイは、カリフォルニア、南米沿岸まで続いていました(プーチンは居ませんでしたし)。つまり、世界の学界が今注目している「最初のアメリカ人」の候補なのです。世界の学界の課題に無関心な、誤った逆立ちの北海道史イメージを正し、北海道の状況を明らかにして寄与しましょう。

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