夏のミステリー、「最初のアメリカ人」

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万年の昔にシベリアからマンモスを追って、ベーリング海峡が陸続きの時にアメリカ新大陸に入って来た、無氷回廊を通って各地に拡がった、クロービスの尖頭器石器も発見され古人骨も見つかって来て、定説となりました。

ところが、入って来た無氷回廊がまだ閉まっている時期の古い遺跡があちこち、特に南米でも発見されて騒ぎが始まりました。一番古く確かそうなのが、カナダ五大湖そば米北東部のペンシルバニア州メドウクロフト遺跡で16,000年前の石刃石器などが確認され、どうも早ければ19,000年前から岩陰が使用されていたようだとみられるという報告です。付近に他の同様の遺跡が有ります。学者さんの世界も時に投票があり、この報告などから「良い古い」と認めるのが38%となっていますが、未だ確定定説とは言えないのでしょう。やはりベーリング海峡地域に1.6万年以前の皆が認めるはっきりした遺跡の無い事が、判断を迷わせる大きな要因でもあるのでしょう。

さてここでミステリーなら、“犯人”は、②昆布ハイウェイから、③太平洋を横断して、④実はコロンブスよりずっと早く大西洋を横断して、いや⑤ご先祖様は初めから此処で生まれた、という状況です。北海道に3万年前に「日本祖人」が暮らしていたことは十分認識されていないようです。世界の学界でも本件に関連した遺物や人骨に関して縄文Jomon(祖人に次ぐ2代目)、アイヌAinu(鎌倉時代以降)と話が出ますが、1.6万年前には全く彼らは登場していないのです、日本側学者の状況説明が不足のまま誤解が放置されているのです。子供たちにもそんなことは勿論、北海道先史が今、世界人類史の大問題だとも教えられていないのです。

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