日本祖人の渡米ー昆布ハイウェイ

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「歴しニア」の報告  日本祖人と昆布ハイウェイ

日本祖人の渡米(30,000年前以降)に関して、米北西太平洋岸の州Oregon大学自然文化史博物館、Jon Erlandson博士は、最終氷河期最寒冷期LGM後の17,000年前頃、下図緑部の昆布ハイウェイKelp highway(凡例赤枠)を海の民が、日本から渡って来たという仮説を唱えています。

両サイドに共通の食料としてカワウソなどの海洋哺乳動物、鰒あわび、エビ・カニ類、多くの魚・海鳥、海藻などを挙げています。

北太平洋の東西の鏡面対称性(北大 大原昌宏教授)からも納得できます。
海藻類は、食料としてのみならず、ロープに使用されたり、茎の中空部に灯火のための油などを保管する等、種々の有用な用途もありました。

スンダランドSundalandから、日本列島、ベリンギアBeringiaを経て、モンテ・ヴェルデ遺跡のある南米まで、環太平洋の海の民の移住(MPOR)の重要な一端を示すものでしょう。

(了)

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