➀2.2万年前の足跡人が発見され、タイムラインの1万年の遡りから無氷回廊の通過の困難が認識され、「最初のアメリカ人」の定説は崩れています。マンモス・ハントのイメージも誤解です。

②南米DNAの分析からアジア東部先住民との驚きの大遠隔類縁が確認され、遺跡からは海藻が発見され、更に足跡人発見が加わっても「Who?」については、欧米から全く検討の新説が出て来ないのは、今もって根強く「シベリア狩猟民」イメージを引きずっている(北米先住民とは整合)からでしょう。
③ジンギスカンに心底から肝を冷やした欧州先生が、南方先住民(OngeやManiqなどのインマレイド)を「古モンゴロイド」と大雑把な命名した事が誤解の元なのです。寒冷に適応し身体変化したモンゴロイドが未だ登場していない時代の「最初のアメリカ人」の検討・論議に、古モンゴロイドという用語を使用して議論すれば混乱です。また、東部のアジア人の元となった始まりの「基盤アジア人(BEA)」という概念も「古モンゴロイド」では全く誤解の元です。
④近年のDNA分析と遺跡の考古学分析などを総合すれば、米新大陸への第1波移住主体として注目されるのは北海道祖人Sojin(縄文の前)を含むBEA/南方インマレイド系・ASEAであり、中間の台湾東部沿岸の先住民Amiが南米と類縁であることも重要です。伊豆祖人が、黒耀石を神津島に求めた最古の生業航海は、「沿岸ルート」の重要な実証です。
⑤欧米から出て来ない最新の結論は”DNA親戚”の南東アジア系ASEAが主体の第1波(近年論議のメキシコ3万年前、アマゾン2.7万年前遺跡を含む)であり、おそらくベリンジアでシベリア民ANEAと混交(南米に微弱痕跡)し、米新大陸の西沿岸南下のフネと海産物食からの内陸への移住拡散が文化基層(おそらく言語基層も)という事でしょう。
最新成果を周回遅れの教室の議論にー日本祖代研究会(RSoJS) #祖人