現生新人類の歩んだ北ルート ー穏やかハーモニー

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アイヌ―沖縄―台湾高砂族という繋がりの音楽と踊りの催しは、私に現生人類の進出展開の東進・北上ルートを感じさせるものです。

最近の資料から、私が整理しているルートに関する研究チャートは、以下のようなもので以前掲載したものの年代が一部修正されています。

最近、出アフリカについて、エジプト-シナイ半島ルートがでてますことと、アラビア半島南ルートは5万年前と遅くなってますのでその後のスピードは、はっきり西方向と異なっています。

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2万年前頃としてますが、最終氷期の最寒冷期(LGM)の寒さとその前後の比較的暖かい時期に北海道への南下や米新大陸への移動が見られます。

また、1万2-3千年頃の寒冷ぶり返し期(YG期)には、特に欧州・シベリア等では、南への大きな人の移動が、直後の暖かくなった時期にはスンダランドの多くの地域が極の氷が融けたことによる海面上昇で海没している点が注目されます。

図では表現されていませんが、進出展開後の複数回の南北の大きな人の移動(欧州では東->西も)の影響は大きく、環境に恵まれて人が集まったスンダランドでの異質な文化の混じり合いが文明開化に繋がっていったものと考えています。

基本的には、戦いの多い、戦いに強い、大型哺乳動物の狩りで暮らした北、西の人たちに比し、東進・北上ルートの人たちは水に馴染み、海浜、河川地域で水産物にも頼り暮らした穏やかハーモニーの人たちというイメージを持っています。

今を考える源流探究のチャートとして、引き続き研究していきます。

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