最初のアメリカ人First Americans

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トランプさんがアメリカファーストであちこちを震撼させて名を馳せてますが、逆にした標題も歴史考古の世界では熱い話題となっています。

報じた英国BBC放送が、はっきり北海道ルートを入れて問題について伝えました。

今では、ベーリング地峡から無氷回廊を渡って米本土に進入した定説のルートBではなく、同地峡の南沿から昆布(kelp)ハイウェイという北太平洋沿岸ルートが新定説と言えます。

それは、AからとBからがありますが、どうも欧米の此の関連の話題は依然シベリアB発の認識のようです。

ベーリング地峡ルートの分が悪くなったのは、無氷回廊ルートが溶けて開いたのが北米や南米で見つかっている古い遺跡よりも遅かったことによります。

また、言語学的な分析に基づく大きくは2回という進入定説も、古い人骨や石器同士に関連が無い発見などから、もっと多くの人の進入の複雑な波があったのではと揺らいでいます。

この点で作成しました上図のように、シベリアBから沿岸に移る流れB’も考えられ、進入は複雑だったのではということを裏付けます。

そしてこれまで説明してきましたように、発見されている遺跡の諸報告から、B-B’ルートよりも北海道発Aルートの日本祖人の方が早かったという見方を表明してますのは当サイトですが、如何でしょうか?

当時の海水面はずっと下がっていました(数十m)ので、今、この問題を検証しうる米大陸西沿岸の海底遺跡に関心が高まってきています。

ところで、Aスタートの北海道、いや日本の学者さんで此の世界史的な大問題に迫っている方はいないようですが、こっちの方が不思議です。

(了)

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