(世界人類史2022年度版)米2.3万年前の足跡衝撃で、実は日本が重要焦点に浮上!

カテゴリー: 最新情報

図右、足跡衝撃の意味は、1万年前台の北米遺跡が霞み、それとリンクして説明されて来た定説が崩れました。

例えば、米モンタナ遺跡人(12,850年前)とシベリア・バイカル湖伴人のDNAが30%の共通性があるという事で、シベリアのマンモスハンターがアラスカに入り、温暖化後の1.45万年前頃に北米氷床に無氷回廊の通路が出来てから本土米国に入って来たという事で納得でした。また、父系のY遺伝子のQタイプはアメリカ先住民に広く見られ、今も西シベリアに多く見られることなどから、「誰が」については学界に異論は有りませんでしたし、今も学者の大勢認識に変化は無いようです。しかし、足跡発見で、はっきり新しい時代の事であるそれらは、必ずしも第1波を示すものとは言えませんので、途中の1万年台の北米ではなく、行き着いた南米の最古痕跡が注目されます。実は南米最古遺跡は種々あり論議を呼んでいますが、チリのモンテ・ヴェルデ遺跡、ルチアWoman人骨などは、人類移住速度の相場観からニューメキシコ足跡と矛盾なく理解できます。そして、②Harvard医科大が発見した「何故、アマゾンのスルイやシャバンテ古部族のDNAが、アンダマン諸島・オンゲ、パプア、豪州のアボリジニなどの甲:オーストララシア(旧石器時代のインマレイドを古モンゴロイドと称するのは誤解の元)とDNAが最も近しいのか」という事に光が当たります。下図 赤-強い類縁性、 薄い黄色-それ以下 、白―類縁無し。

A:直路、舟で渡って来たとするのは大方の学者が否定しています。他方、フィリピン(比)、台湾海岸民のアミ族までパンカル海側は北上の拡がり、アメリカでは、中米のアブカール族まで南下を示す痕跡が拡がっているともみられることに注目すれば、環太平洋ルートが出て、B:日本列島ルートが唱えられないのが全く不思議(昆布ハイウェイルート説は出ていますが)です。伊豆祖人は、38,000年前から黒耀石を求めて諸島を25kmは舟で行き来していまし、愛鷹山や長野に同時期の石器群痕跡を残していますから、3.5万年前後には北海道に進出していた北海道祖人Sojin(縄文の前、初代)が北上を継続したと考えられるのに反し、③13世紀からのアイヌが9千年前から九州にまで居たとか、北からの細石刃文化の流入(せいぜい2万年前後)などの入って来たイメージ強調で、出を描かないことが歪みの誤解を招く問題です。処女地の千島列島は、豊かな食が期待できる昆布ハイウェイ上で次々に島が見え、夏・冬行くことができたと考えられ、北海道で留まる理由もないのに人類移住ルートが通っていない事が不思議です。13世紀からのアイヌに関する誤解を解き、伊豆祖人や千島列島の状況を世界に発信し、日本列島ルートをHarvard医科大問題の解決案であることを認識させることが日本に期待され、また、日本史の重要事項でもあるのです。

膨大なアイヌ予算支援より、研究支援にこそ注力すべきです。更なる誤解を拡散するアイヌの海外活動や国際イベントへの参加・開催は控えるべきです。先ずは論議に参加し、諸状況を生徒・学生に教育し、諸学協同の国際研究の推進を。

↑トップへ