「歴しニア」報告 金関「環太平洋」文化論から、日本起源の定説へ!

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右図、50年前の金関博士の「環太平洋文化圏」素論は驚きの慧眼であり、米国南部ニューメキシコにおける2.3万年前の足跡発見で、「最初のアメリカ人」に関する定説が揺れ崩れた世界史界が注目すべき温故知新です。

他方、それは当然にして博士が本来追究していた日本の起源に迫るものです。左図、DNA分析の出アフリカ史観を当時知る由も無かったですが、専門の古人骨の研究に加えて諸学による習俗文化研究の成果を俯瞰し、甲論乙駁の議論があった起源問題に対し、南方原郷認識に基づき、①大規模な渡来、民族の入れ替えのようなものはなかった、五月雨渡来による混血影響はあったという最も優れた説に達しました。これは現代の1a~dまでの認識、即ち騎馬民族来なかった、マンモスハンター族の痕跡は無い(大陸の細石器文化の影響とみられるものは、中小動物の狩猟用)、始まりの日本祖人Proto-Japaneseの列島広がりは北部九州からの南下と東進北上であり、今、北海道からアメリカ新大陸ヘの北上継続に世界史界の注目していることなどと整合しています。

そして特筆すべきは、②女性文化の伝統継続論です。2a入れ墨や土器の製作という女性に関わりが深いものが、縄文から弥生へと途切れなく継続していた事に着目し、2b大陸・半島からの渡来は、前衛たる男であったので、混血しても女性文化伝統が失われることがなかった事を思料されていますが納得です。このことは重要で、天照御大神、日巫子、神功皇后、「ノーベル文学賞」の紫式部・清少納言、話題の北条政子・・・から現代の肝っ玉母さんに至るまで、日本の大きな特性になっています。日本史を知らない洋風かぶれのフェミニスト達の告げ口で、国連は日本の女性の扱いが120何位とか言っていますが、全くトンデモないことであり、フェミニストらが日本女性を貶めています。ともかく、50年も前に博士の到達した日本の起源についての論も素晴らしい内容です。むしろ、博士が俯瞰した基本に反し、曲解している現代のDNA分析の例が散見されますが、温故知新で正されるべきであり、残念ながら博士を超える説が見当たらないのが現状です。子供・学生に教育し、世界に発信し、国際共同研究を主導して真の深化を図るべきです。

参考 金関丈夫・日本民族の起源及び解説・池田次郎 

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