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(人類史最前線) 「最初のアメリカ人」、東アジア系の沿岸移住説が強まり先達学術のコロボックルに光!

現生人類拡散史の最後の謎ともいうべき「最初のアメリカ人」問題に、図左、北米大氷床を前にするアイダホのCooper’s Ferry遺跡の長年積み重ねた考古学分析と最新のDNA分析等から、オレゴン考古学会のDavis博士は総合的に新説発表です。

(Who?)南方北上の東アジア系(75%)と主に西・北からのシベリア系(25%)の混合種族が、(Where?)①北西太平洋沿岸から、②内陸ベリンジアからの2つの可能性を挙げて前者①の可能性が高いとの見方を示しています。

③沿岸ルートは海獣・海鳥・海産物食とフネ使用を含むでしょう。これらのことは、定説であった「シベリアのマンモス・ハンター進入説」の転換です。そして石器の分析から日本は注目と指摘されています。

日本祖代研究会(RGaPJ)は、基本的に発表を支持し以下の諸点を指摘します。第1に.可能性が高いとされる沿岸ルートはカムチャッカ南南部と北千島地域の「Kポイント」(仮称、赤丸)で集約される重要性です。

図左下(図右参考)北部九州に渡海した祖人は、北上して当時の陸奥平野で東西合流し、北海道最古遺跡の帯広・道東へ。そこで甲:千島列島を北上と、乙:遠軽白滝~宗谷~樺太と北上したでしょうが、結局Kポイントに至ります。

このKポイントは、文明開化の時代の先達が正に熱い議論で注目した地なのです。「人の祖先は猿」と喧伝された驚きのダーウィン進化論や外国人教師モースの大森貝塚発見、更に「プレ(前)アイヌ」論を受け止め、東京帝大の坪井教授は「コロボックル」(学術上の仮名)用語で列島の先人を探求する重要研究の方向付けをし、発見されていた石器・土器・竪穴住居等のコロボックル遺跡全国図を作りあげました。

第1級のフィールド・ワーカーである弟子の鳥居龍蔵は、明治32年の北千島調査で「コロボックルは伝承であっていない」という巷間の誤解に対し研究を重ねた大正6年に、はっきり相当古い北千島の第1アイヌが伝承のコロボックル・先人であると訂正の学界講演をし、その内容が人類学誌に掲載されました。

北千島の「留頓・ルートンRouton」(仮称)が、あの竪穴は父が、あれは祖父が、全て祖先が残したものでコロボックルなど聞いたことも無いという事でした。この事が誤解を生みましたが、1.その後6千前の縄文遺跡まで発見されていますがそれらは全て留頓の祖先が残した物との認識は重要、2.コロボックルは、鳥居の現地老人である助手が「コロボックル(小人)だなんてバカにするな」と怒ったようにアイヌ伝承は悪口の込められたものと受け止められるので、当の留頓達が知らなくてある意味で当然と解すべきでした。

いずれにしても、鳥居の重要なこの訂正が教室で教育されず世界に発信されていない事こそ問題です。そしてKポイントに係る内外の膨大な資料・発掘遺物が死蔵されている状況にあると言って過言でないことが問題であり、祖代研はウポポイ共生館あるいは国際展示場でホコリを払い公開されることを強く訴えます。

世界学界の最初のアメリカ人に係る最新の論議を踏まえ、図右日本祖史及び北方史の見直しを含めた研究の深化は世界に対する日本の世界学界に対する義務とも言え、研究・文化行政の抜本改善を強く求めます。

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