(新春・人類史最前線) 米「足跡」が示す、始まり時代はモンゴロイド、 白系人の居無い世界だった!

カテゴリー: 最新情報,祖代(Sodai)・祖人(Sojin)

一昨年9月末に発表のニューメキシコ2.3万年前の足跡の衝撃(図右上)は、1年以上経ってもまだ定説のシベリア系という事で漠然と放置され、大きく時代を遡らせたにも拘らず、Who?に全く説が出ていません。「足跡人」は現生人類の最後の拡散・移住のピースを埋めるもので、この解明は他にも影響する大きな問題であり重要です。結論的に、下図の写真のような関係の人々の世界(処女地の可能性の中南米を分かり易く参考付加)だったという事で、標題となります。

モンゴロイド(米W.Howellsのモンゴロイド起源説から解釈)と白系人(8,000年前~)の登場しない このような図は、巷間・教室に全く現れず軽視されていますが、長い時代でしたのでその影響は実は大きく、南北アメリカ大陸の広域の言語の骨幹の共通性説(アメリンド大語族、環太平洋言語圏)、島国日本の今に至る特異・孤立的な特性説や東南アジア・揺り籠地域のその後のモンゴロイド化の大きさなどがみられます。人の脳は建て増しで来ましたので、この長い始まり期間の暮らしぶりへの現代への影響は基盤としてあるでしょう。さて、 ニューメキシコで2.3万年前に生活という事は、北の陸橋土ベリンジアに2.5万年以前、すると人跡ある東部シベリア根拠地ヤクーツクや北海道を3万年前頃に出発か、となるでしょう。その年代だと未だ人類がモンゴロイド化、白系人化していない、居無い世界だったと導かれます。欧米先生が図左下、①南方の〝揺り籠″地域の「インマレイド」を大ざっぱに広義(古)モンゴロイドと称したことから議論が分かり難くなっています。出アフリカの黒人が東進し、沿岸・熱帯雨林の暮らし(計画性や技術的な工夫が必要―-豪Tanya Smith)に適応し変化したインマレイドと、寒さ・吹きさらしの強風・降雪の厳しい環境に適応して、はっきり身体変化させたモンゴロイドとは全く違います。このインマレイドが引き続き東進・渡海し豪州へ。方向変換して緯度を北上(大陸河川を沿岸から遡上)し、3万年の時間をかけて奇しくも北部九州への渡海・祖人の列島拡がりと北京近郊洞窟での田園洞人の河川食暮らしとなりました。この渡海拡がりと河川食は、共に沿岸民でしょう。4万年前の北京郊外の田園洞人が、大陸の狩猟人ではなく沿岸民の遡上痕跡( 東シナ海の西部が無数の河川の「北東亜平野」であったこの時代) であったと考えられ、北部九州祖人とどこかの時点で枝分かれした類縁である「北上インマレイド」NIMであったことは重要です。NIMは、沖縄・石垣島祖人(2.7万年前)のようにスンダランド地域の写真からは変化していますが、南方系と認識されています。この事から、先頃、国宝指定答申のなされた祖代の白滝遺跡人は、図のようなイメージとなり大人も子供も「へ~?!」というのでは。

問題は③シベリア・バイカル湖西岸域のマリ(ル)タ遺跡人(幼児)で、歯分析で有名な米人類学者Christy G. Turner II (1933 – 2013)が「欧州系である」としたことが世界的ですが、日本学者の認識は(北上の)アジア系で異論を表明しています。も一つは、出アフリカから北上した正にエックスX(出アフリカ人の変化形だが、モンゴロイド、白系ではない、沿岸系とも一応の類縁性)で、古い石器痕跡などが報告されていますが、イメージを描いたものなどはアリマセンので、図のような混成表現としました。結局、➃最初のアメリカ人(第1波)は沿岸系と内陸系が考えられますが、北上インマレイドNIM主+Xが候補ということになるでしょう。そして、沿岸or#1(初期)無氷回廊を南下です。従って、「足跡人」イメージは、その独自変化形ですが、モンゴロイドと白系は含まれないことが、世界の誤解を正す重要な事なのです。そして痕跡の中米オルメカ人(ハワイ人より古い)、南米の1.2万年前の女性人骨ルチアも理解でき、また、北米から南米への拡がりは欧米先生の言われた超特急などではなく数千年を要した常識の線で理解されます。更に第1波後に、氷河期が終わって北米の「無氷回廊」が開通し進入して来た第2波までの数千年~万年の期間を、第1波の人々は薄く広く沿岸・河川沿いを主に拡がり、独特の変化も生じた事でしょう。

このような研究は、月にロケットが飛んでも 日々のニュースのように 戦争は絶えず、 人間はあまり変わっていませんので、道具が進化しただけ危険が増していると言えるでしょう。始まり時代を軽視しては、今の問題の多い国際社会の良い処方箋は出ないのでは。 研究の意義は、あまり変わらない人間に「現生人類は皆親戚」を改めて想起させ、 (2代目)「縄文人は何処から」の愚問(列島NIMの子孫) を無くし、また、日本史は室町からで十分という傲慢な人々、この北海道・白滝祖人の子孫を消してしまう有害な下図中「北海道白抜き図」とする誤った人々の認識を正すモノなのです。

東洋史の基本構造は、インマレイドが北上(NIM化)、西方Xが加わり、モンゴロイド化し南下・東西進したものです。モンゴロイド化が始まり、どのように拡がっていったのか、その影響がどうかは、特にアジア・アメリカ史の大きな課題です。 先ずは、生徒・学生に教え、 教室で写真の人々に光を、 国際共同研究の推進に予算を、です。

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