驚きのデニソワ旧人、やはりスンダランドに注目

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9月14日付、シベリアタイムズ報道。

豪(ウォロンゴン大学)・露共同研究者が、アルタイ地区のデニソワ旧人洞窟を調査したところ、5万年前以前の緑泥石の腕輪など驚きの遺物の数々を発見した。

これまでの研究から、デニソワ旧人のDNAが、豪新人先住民アボリジニに4%入っており、その他チベット人やパプアニューギニア・メラニシア人にも入っている。

そしてこれらは、デニソワ人DNAがワラス線を越えて数十kmの海を渡り豪州に6.5万年前に至っていたことを示すが、これも驚きの謎である。

旧人とはいえ、今回発見の進んだ遺物を見ると舟や筏を作ったのかも知れないと研究者が呟く状況である。

さて上図のとおり、5万年前以前と言う旧人の遺物は全く驚きの知的な品で、これまで新人最古のインドネシアのスラウェシ・マロス洞窟手型でさえ4万年前です。

また、豪露チームにとっては、8,500kmの離隔が何よりの驚きですが、これは我が日本祖人にも関係深い人類史の補助線「スンダランド」に注目でしょう。

つまり、スンダランドでデニソワ旧人と出アフリカ後の新人の交じりが生起し、そのDNAを有する新人「海の民」が越えて行ったと考えるべきでしょう。

人類史の百貨店スンダランド地域では、ジャワ原人のみならず議論の多い小原人ホビットなど興味深いことが多々有ります。

豪露チームは、これらに関し更なる研究が必要と言っています。

デニソワ旧人が日本列島に来ていた可能性も全く無い訳ではないでしょうし、デニソワ人がこれほどの文化であるなら、新人も我々の想像以上に進んだ文化を有していたかもしれない夢が拡がります。

現生人類が海を越えて日本列島に来て、伊豆・神津島に外洋を渡って黒曜石を採取し交易していたことは、やはり、日本祖人が元々進んだ海の民であったことを示していると考えます。

やがて更に北上して北海道にまで拡がって渡り、降雪寒冷地に十分慣れた彼らは、前方に見える食糧豊富な処女地の千島列島の島々に渡って行った事でしょう。

そして更にカムチャッカ半島東岸からベーリング地峡南沿岸を進み、その意義など知らぬ間にアメリカ新大陸に到達していたことでしょう。(https://youtu.be/BGrhO1ntyYo

(了)

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