驚きのカレンダー―Terkujut ! Ajaran tradisi kalender Sunda

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皆様は、賑わいのクリスマスイブも過ぎ本年の越し方に思いをいたされるとともに、新たな年に向かわれていることと思います。

22日、西ジャワ州のスンダ文化保存振興会の催しとして、スンダ王raja族血統の方々、バンドゥン工科大ITB教授、科学院LIPI研究者、スンダの文化budaya Sunda芸能関係者などが集いました。(撮影時には早退、遅着の方々もいます。)

Bestdaya Bengkel StudiBudayaさんのサイトでも紹介されています。

そして一足早く、スンダ暦の新年tahun baruを祝うとともに新カレンダーKalenderのお披露目配布が行われました。

新たな年は、1952年で巨石遺跡を今回のデザインとして表紙に採用したとのことです。

集いでは、カレンダーと関わりの深い天文について、スンダの人々の農耕中心の暮らしと星々bintangの関係などが学術的に紹介されました。

また、カレンダー表紙の巨石遺跡との関連で、地域において近年になり調査が進んでいるグヌン・パダンGunung Padang遺跡(前回、当ホームページで紹介)についても説明がありました。

日本でも来年は皇紀2676年ですが、スンダ暦も同様のものです。

当地では、学校Sekolahにおいてインドネシア語・文化とともに郷土のスンダ語・文化がしっかり教えられ継承が図られておりhubulwatan立派です。

日本では今、町興しperkembangan kotaが盛んに唱えられていますが、まずは郷土の歴史と文化をしっかり見つめることからでしょう。

さて、実は今回お伝えしたいのはスンダの人たちが伝えている別の暦のことです。

世界には大変古い暦が、エジプトやバビロニア、中国などにもあり、マヤの暦は特に有名です。(電子拙著 「アジアの楽園探訪記」をご覧下さい。)

当地で伝えられているこの古い太陽暦では、その始まりの時期がなんと驚きの17,000年以上前です。

私たちが今使っているグレゴリー暦と照合でき、15,239年が、グレゴリー暦元年です。

世界には、万年、数千年の大昔を視野におさめて伝え、今も暦として活字にしている人たちがいるということに思い致すことが重要です。

エジプトMesirの神話に、神官のいわば師匠に対して弟子が文字hurufを覚えましたと得意げに報告したところ、バカ者、そんなのはかえって天、神の真理が分からなくなるtidak baikと戒められている一節がありました。

人類社会の文明の始まりとすべきは、文字ではないです。

我が国でも古事記に対する稗田阿礼の例のように、その記憶力と人々の語り伝えは驚嘆すべきものです。

野球のイチローIchiroやサッカーのメッシMessiの神技の真髄は、文字では伝えられないでしょう。観て感じ取るほかないでしょう。

同様に太古の船乗りmatros、魚獲り、石工tukan batu、大工などの神業は、相伝で語り伝えられたものの残っていないことに思いを致す必要があるでしょう。

民族の語り伝える神話mitosは、語り伝えてきた意義からもっと研究、教育pendidikanされるべきと考えます。

また、大昔の人々Nenek moyangはこれまで考えられていた以上に優れていたkebrilyananこともしっかり認識すべきと思います。

最近、日本でも飛騨の金山巨石群Situs Kanayamaに関して、太古の縄文人Jomonが夏至、冬至などの太陽Mata hariの運行を理解し、暦として巨石kalender megalitを組み建造していたと発表されています。

なお、アジアの楽園Sundalandに関する本ホームページSite iniについて、お気軽にトップページの欄からご意見messageを頂けましたら幸いです。

 

 

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