注目すべきは、アジアの2重構造性

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欧米学者は、ネアンデルタール、デニソワ旧人、そして旧人と新人の雑婚に関心が強いです。出アフリカはお気に召さないんですか。しかし、数%以下の新旧の雑婚があったところで我々全世界の人類と旧人は全く別の話です。それよりもアジアにおいては、出アフリカ後、 先ず インド洋・太平洋の沿岸を拡がったことが重要です。酸性土壌の日本列島は、人骨が見つかりませんので日本の学者が、1万件を超える遺跡が有るにも拘わらず、4万年前頃の九州から3万年前の北海道への移住史(下図)を世界に発信していませんので、よく認識されていません。


このために欧米学者は、アジアを新・旧モンゴロイドとしていますが誤りです。最初の沿岸の民「インマレイド」系とその後の内陸ハンターであるモンゴロイドの2種が特色なのです。 内陸で降雪寒冷適応を果たしたハンターが広く南下してその影響がアジアを覆う2重性こそ特色として認識すべきものです。この後段の影響の強さから、ジンギスカンにびっくりしてモンゴロイド一つにしている誤りです。そしてこの沿岸の民と内陸ハンターの2重性、また、沿岸の民の文化・習俗の影響は基層にあり、そのことは「日本人とは何者か」を考える上でも重要で、決してDNAだけでは論じられません。 遺跡ではっきり出ている「 日本祖人以来の 北海道3万年」が世界人類史の始まり時代の考察において重要なのです。そんなことも認識しない国連UNが、政治的に鎌倉時代のアイヌ「先住」を押し付けるのは更に世界に誤解を振り撒いているのです。子供たちに「正しく」教えましょう。

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