現地調査:ブリトゥン島へ

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2014.12.9~12  現地調査
ジャカルタからブリトゥン島へ飛び調査しました。

12月の期末試験が終わったらまず行ってみようと思ったのが、ブリトゥン島である。ジャカルタから小1時間、初めての国内飛行旅となる。上空から地域を俯瞰しようということである。

かつて大陸地であった広大なジャワ海と南部南シナ海を連接する位置にあり、インド洋正面のスンダ海峡(当時は川)との関係も良い要衝と思われる島だ。名のとおり英領であったが、その後蘭領になっていた。

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更にそこは、青銅の生産に欠かせない錫の名産地だったときているので魅力いっぱいである。

東西及び南北それぞれ数十kmの島の中央には、300~500mの3山があり、行って見ると空港からはピラミッド山も見えた。

空港と県都は、島西中央にあり、東へはバスで島横断道路を行くことになる。現在住んでいる人の大半は中国系の顔をしている。

着いた島東のマンガル町の浜辺は、ボルネオ島カリマンタン、ジャワ島からかつては無数の川が流れ込み、集めて東に大河が流れていた、沈んでしまった広大な土地のジャワ海を臨む。

浜辺の明るい看板とは裏腹に付近も海の波も静かで、かつての賑わいを感じさせるものはなく、今では朽ちた錫採りのオランダ屋敷地区とともに、ツワモノどもの夢の跡という感じであるが、それはそれで何とも言えない感懐にひたれる。

島西は、県都、空港、そして何と言っても大奇岩の浜辺ということで、近年、観光客を集め始めているようだ。ホテルなども新しく、町のロータリーの夜景、大市場などもある。浜辺は、一見の価値ある大奇岩群で、やはり、こちらも島東同様に薄茶色の砂浜に静かな海である。

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