英ケンブリッジ大、フィリピンでの6.7万年前人骨部の発見を発表

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第1図、ルソン島北部のCallao洞窟遺跡(比の最大最長洞窟)で7~6万年前の地層(2.7地下)から人による切り傷のある動物の骨と人の中(足)骨が発見されました。人々は、熱帯雨林とは違うサバンナ環境で大型動物を狩猟しており、東南アジアの多様な環境への適応例として、また、そこに至るにはスンダランドから2~3度の渡海を要したことも注目されています。

新人とみられ、この時期が、現生人類のスンダランド進出7万年以前や豪州への6~5万年前進出、更には出アフリカの時期認識にも影響が及びます。我々にとって重要な事は、このことにより第1図パンカル海東側からバシー海峡の島々を経て台湾山地沿岸に達することは難しくない事から、2つのルートで「曙海」南端に入って来れます。即ち第2図、比6.7万・ラオス6万―台湾5万―北部九州(対馬~五島)約4万―謎ではない伊豆の海の行き来3.8万―狭かった津軽海峡越え―北海道3.2万―千島列島越え(見えていた最大70数km)―「米臨海」沿岸・昆布ハイウェイ移動―アメリカ新大陸進入 1.7万年前以前 、という世界人類史がムリ無く理解できることです。日本人のルーツは、西太平洋「沿岸ルート史観」を強く支持するものなのです。

そして 我が国の歴史の理解のためには、 「沿岸ルート史観」と共に、やまたい国、大和王権から中世・近世の歴史における「海の民」性に、もっと光を当てるべきなのです。まずは子供たちに、「我は海の子」をしっかり歌わせなければなりません。


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